posted by No Name Ninja
at 16:10:07 │
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富士山に和食、富岡製糸場と、ここ最近次々と世界遺産に登録されている。日本各地で世界遺産ブームが起きているようだ。さらに今年は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の名で九州を中心にあちこちの物件が登録され、正直なところなんだかもうわけがわからない。こんなにたくさん世界遺産になっていいの? というのが私の素朴な疑問である。
そこで見つけたのが『世界遺産ビジネス』(木曽功/小学館)。著者の木曽功氏は2010年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の日本政府代表部特命全権大使に就任し、2014年から第2次安倍内閣の内閣官房参与(ユネスコの文化関係施策担当)を務めている。とにかく偉いお役人さんで長く世界遺産事業に携わってきた人物だ。木曽氏は本書でなかなか知り得ない世界遺産の舞台裏を明かしている。
そもそも世界遺産とは何なのだろうか。本書によると、世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「無形文化遺産」「世界記憶遺産」の4種類がある。例えば「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」(2015年登録)は文化遺産で、「小笠原諸島」(2011年登録)が自然遺産、「和紙:日本の手漉和紙技術」(2014年登録)は無形文化遺産となる。
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