スピーカードレスを通して音楽の感情を伝える作曲家パウチ・ササキ
posted by No Name Ninja
at 16:12:02 │
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100個ものスピーカーでできたドレスはファッションステートメントかもしれない。しかし作曲家パウチ・ササキ(Pauchi Sasaki)にとって、その美学はもっと深く、人間らしさを表現するためにある。
ペルー出身の彼女は作曲家フィリップ・グラス(Phillip Glass)の弟子で、最も影響力のある存命の作曲家の一人だ。かつてリマ(Lima)近郊にあるパチャカマック(Pachacamac)遺跡でバイオリンを演奏した際、電力源がないことに気付き、自分の体に拡張器を装着して演奏した。それ後ササキは、スピーカー100個を肩から膝までを埋め尽くしたた「スピーカードレス」を生み出した。
先日、グラスが見守るなかニューヨークのカーネギー・ホール(Carnegie Hall)で新曲「GAMA XVI」を発表した。その際も彼女はスピーカードレスを着用した。
スピーカードレスについてササキは、「(ドレスは)アイコニックな力を持っていて、人々はそれを『とてもクールだ』という言葉でまとめたがることに気付きました」と語った。「しかし、この楽器の魂を全面に出したかった。バイオリンやピアノなど、どの楽器にもスピリットがあるからです」とAFPに明かした。
スピーカードレス自体に音を作り出す力はなく、ササキのプログラムに繋がっている。しかし彼女は、様々なピッチやトーン、強弱でクラシック音楽を奏でるように演奏できる。これはマウスピースや身体的接触を通してソフトウェアを起動させ、その信号がプロセスされ、ドレスのスピーカーへと伝達される。
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